World Topo Map ―ワールド・トポ・マップ―
『World Topo Map』 概要
異なる地域の地図情報それぞれを比較したときに、情報の仕様や密度に差があることは避けられません。全世界地図の作成が困難である最大の理由はここにありますが、膨大な各種の地図情報を整理して、統一された仕様の世界地図として、全世界を100万分の1スケールでまとめた地図データが『World Topo Map』です。 §基本・国や地名を検索して、ヒットした地域を閲覧する §応用・行政界区分(国・州・省レベル)で色分けして、グループや分布を確認する §引用・レポート、研究発表に使用するため、データを貼り付ける §総合利用・ある地域のニュースやイベント情報をポインティングして、地図データ上に記録する
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『World Topo Map』 の操作について
GISデータである『World Topo Map』は、GISソフトを用いて操作しますが、製品にはオープンソースアプリケーションとして代表的な「Quantum GIS(QGIS)」をパッケージしています。QGISでの利用に際しては、GIS初心者にもわかりやすい簡易操作マニュアルが提供されます。
当データのファイル形式はSHAPEとなっており、ArcGISを筆頭に、各種の解析用GISソフトでの利用ももちろん可能です。
『World Topo Map』 のメインレイヤ と、『Light』『Full』
『World Topo Map』における10のメインレイヤは、以下の通りです。
①道路系 ②鉄道系 ③水系 ④都市名 ⑤自然地名(河川、山、島など)⑥行政名称
⑦海底データ(等深線) ⑧ヒルシェイド(陰影) ⑨国境線 ⑩第一行政界(州・省など、日本は都道府県単位)
『Light』はPC操作での軽快さを重視して、各レイヤの情報量を世界地図帳レベルに抑えています。
『Full』は研究者向けに、①から⑤についてより詳細な情報、また下記レイヤをニーズに合わせて個別に用意しています。
⑪標高・等高線(50m単位) ⑫海岸線(1:250,000レベル) ⑬パイプライン・送電線・電話線
製品の価格など詳細については、カタログおよびサンプルをご請求下さい。
『The East View World Geographical Atlas』 と 『World Topo Map』
現在刊行されている世界地図帳で最新(2011年刊)かつ最も詳細な 『The East View World Geographical Atlas』は、East View社の地図データ技術と、イタリアのデアゴスティーニ社の協力で刊行されました。デアゴスティーニ社は20世紀初頭、ローマに設立された地理学研究所を母体とする地図作成・出版の伝統ある会社です。
この世界地図帳の作成のベースとなっているのが『World Topo Map』です。質感に秀でブラウジングに適した冊子『The East View World Geographical Atlas』と、GISデータならではの機能を備えた『World Topo Map』をともに揃えることで、ワールドワイドな研究や思索をより充実させることができます。
地理学とGISと 「World Topo Map」
地理学は、人文社会・理工医学の各ジャンルに共通しうる1つのテーマ「何が、どこに、どのように存在するか」を地理空間的に把握する、総合学問です。GISの登場により、これに加えて時間的要素の綿密な記録も可能になり「今後何が、どのように起こり得るか」の推論が高い精度で行えるようになりました。その成果は災害予測をはじめ、現代の社会生活において各所に生かされています。
全世界をPC上で概観できる、地図にしてGISデータである『World Topo Map』は、「世界を知る」という総合的な教養におけるベーシックな資料としてのみならず、膨大かつ詳細な研究成果を、地理空間という基盤情報の上に整理・蓄積していくための、ベースマップとして機能します。
各機関の貴重なリソースである研究・活動成果を『World Topo Map』にまとめて記録することにより、新しい相関関係が見出されるかもしれません。これは、総合学問としての地理学の本分であり、分野の垣根を越えた「総合知」を生み出す一歩になり得るものです。
WTP諸元
縮 尺 : 1:1,000,000相当
図 法 : 緯度経度(自在に変換が可能)
測地系 : WGS84
収載地名数 : 約32,000(うち都市の約1万は日本語化しています*日本、中国、朝鮮半島は漢字併記でほかはカタカナ欧文併記)
原フォーマット : SHP
推薦ソフトウェア(GIS): QuantamGIS(Free)
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