地質図/Geological Map

地質図とは

地質図とは、地表付近の地層を、種類、堆積、形成年代、岩相等により分類し、その分布や重なりの関係、断層や褶曲等の地質構造を表現した地図のことです。
厳密には、地質図は地質平面図のことを指すが、断面図や地質柱状図も併記されます。地質図は、地質調査で得られた情報を元に、堆積学、古生物学、層序学、構造地質学等の知識や地質図学の技法を用いて作成されます。
地質平面図の作成には地形図が用いられますが、地形図が地表の地形に植生・土地利用・建造物・道路を表示するのに対し、地質図は地上の構造物と表土以外の、地盤の地質体構成を表示する点で異なります。

地質図の利用

地質図は、学術的な目的の他、資源開発を目的として、鉄鉱床や石油、地下水などに代表される鉱物資源やエネルギー資源等地下資源の分布状況を把握するために利用されてきました。最近では、時間軸を加えたシーケンス層序学を用い、生成されているであろう地下資源を推定するための基礎的な資料としても利用されています。
またダムや原子力発電所、工場、トンネルなどの土木建設工事においては、断層や岩盤の分布や性状を把握することが、候補地や工法等を検討し建設計画を策定する上で重要で、その目的のために作成する地質図を土木地質図といい、計画・設計・施工・維持管理を行う技術者が利用するため、通常行われる地質調査に加え、目的の構造物にあわせ、土木地質の見地から岩盤の強度、風化度、湧水状況など必要に応じた調査を実施し得られた情報が付記されます。地震や火山の噴火、土砂災害などの自然災害の予知や防災のためにハザードマップを作成する際にも地質図は必須です。化石発掘の際にも地質図は必須のアイテムになります。化石は必ず堆積岩層から出るので火成岩層ではない弁別が大事だからです。

イースト・ヴュー社の地質図コレクション

イースト・ヴュー社は世界最大の地図供給会社ですが、入手困難な地形図に加えて、地質図のコレクションも世界最大のコレクションです。全世界中の地質図を1:20,000から1:1,000,000クラスまで豊富に取り揃えています。中には長らく秘密であったモンゴルの1:200,000地質図も含まれています。


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パシフィックヴィジョン株式会社 地図情報事業部 担当 : 濱口・児玉

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