East View DEM製品の紹介

[custom_gallery source="media: 2904,2905,2906,2907" limit="13" link="image" target="blank" width="150" height="150"]

近年はDEM(Digital Elevation Model)と呼ばれる標高データが世界規模で整備され製品化されています。その中でも地球全域をもれなくカバーしたもので30mクラスの解像度(ラスターのメッシュデータなのでmでその精度が表示されます)のものはEastView社取扱いの製品として入手することが可能です。
地図として整備される測量成果は18世紀末に等高線として設定されてから機器の進歩とともに開発されてきました。根本的には空中三角測量が確立してから本格化しましたが、日本でも1930年代に寺田寅彦が地形図の等高線に格子(メッシュ)をかけて傾斜計算をする方式が今日のDEM=標高データの萌芽としてあります。
現代では空撮もしくは人工衛星の高さが取得できるセンサーからDEMは作成されています。

DEMの2種類

DEMは基本的に取得方法とは別に2種類のものがあります。ひとつはDSM=Dgital Surface Modelで、樹木や建造物などの人口構造物の高さも含めた地表のそのままの高さのデータで、もうひとつはDTM=Dgital Terrain Modelという樹木や人口構造物などの高さを除去した地表のむき出しの高さデータです。それぞれに使われる用途が異なります。ただし、DTMは基盤となるデータ地図やレーザ系で取得した基盤地形などがないと作成するのは困難で一般にはDSMが割合的にはDEMと呼ばれている現状があります。

*各国別では国土整備や防災用に細かなメッシュのDTMが整備されつつありますが、製品としての公開がされているものばかりではありません。日本国内では5mのDTMまでは入手ができます。

世界全域において10m DEMが入手できるようになりました。この機会にご活用ください。

DSMを用いる場合の事例

・景観評価や都市モデルの構築、交通インフラのルート設定などSample6_ASTERs

DTMを用いる場合の事例

・洪水、排水モデルの構築、土地利用、地質学上のアプリデータSample6_NMW30s

DEMは何に使われるか?

DEMは主に以下のようなものに使われます。

水流の速さや雪崩や山地崩壊の計算値出し
立体地形モデルの作成/時間経過による日照量の算定等
空撮や衛星画像の偏差、歪みの除去
重力計算
その他の地形解析

どんな製品があるか

地球全域をカバーした製品
1. NEXT MAP WORLD 30DEM *複数のDEMソースを独自のプログラムでエラーを除去した精度の高いDEM 
2. Planet DEM30  
3. Planet DEM90 *1.よりも精度は低いが安価に入手できるDEMデータ
4. SRTM30MDEM  
5. SRTM90MDEM *スペースシャトルのレーダから取得したDEM。都市部は精度は低いが網羅的に整備されている。
6. EVDEM90m   
7. EVGDEM90m/北極圏 *地形図データと整合性を持たせた精度の高いDEM
地域ごとの30mクラスのDEM

すべてEV製で極めて高い精度のDEM

セルビア
アイスランド
フェロー諸島
フィリピン
アフガニスタン
アルバニア
エクアドル
エリトリア
ギリシャ
イスラエル
北朝鮮
パキスタン
地域ごとの10mDEM
セルビア
USA

これら既製品以外でも人工衛星などのデータよりカスタムメイドで10mレベル程度のDEMを作成することが可能です。

DEMを使った分析例

標高データ=DEMを用いた基本的な地形解析をベースに以下のような応用的な分析が可能になります。

1.DEMで高度表現を行った段彩イメージに人口動態データのLandScanデータをオーバレイして標高ごとの人口の分布を分析
2. 1に水系データをプラスして河川分布とその流速と人間活動の評価
3.交通ネットワークの開発可能性の分析
4.地震や津波、地滑り、雪崩などの自然災害の防災的な評価

お問い合わせ

EVCの地図データに関するお問い合わせはこちらまで。
パシフィックヴィジョン株式会社 地図情報事業部 担当 : 濱口・児玉

[black_button href="https://pvc.jp/geospatial-div/contact"]お問い合わせフォーム[/black_button]