『朝鮮半島全図』内容紹介

朝鮮半島は日本の西隣にあるユーラシア大陸の半島です。4000年以上も前の古代国家「箕氏朝鮮」をこの地の国家の起源とされ、中国文化に大きな影響を受けながらも独特の文化を築きながら今日に至っています。

朝鮮半島はユーラシア大陸の東端に位置し、常に巨大な大陸国家に挟まれる地理的な位置から様々な覇権を受け続けてきました。現在も第二次大戦後に現れた「冷戦構造」の中で起きた朝鮮戦争で北の朝鮮民主主義人民共和国=北朝鮮と南の大韓民国=韓国というふたつの国家に別れています。


俗に38度線と呼ばれる朝鮮戦争の休戦ラインがかりそめの「国境」となっていますが、戦争が終結したわけではなくあくまで「休戦」に過ぎません。現在も韓国には大量の米軍が駐留し、軍事的な緊張が高まれば即座に臨戦態勢を組めるようになっています。対する北朝鮮側も軍事国家として緊張を緩めることがありません。

日本にとっても北朝鮮による日本人の拉致事件、繰り返されるミサイル発射、核実験、領海侵犯、密輸事件など軍事的緊張や犯罪事案などが連日のように報道されています。また韓国も島根県の竹島を不法占領し自国の領土であると主張してはばかりません。朝鮮半島と日本との間は決して安閑としたものではなく常に緊張をしているのです。

しかし同時に韓国の文化は確実に日本に受け入れられ「韓流ブーム」などといわれて定着もしています。双方の行き来も多く、ソウルには多くの日本人が、東京にも多くの韓国人がいます。しかしながら朝鮮半島の全容を地理空間的に知っている日本人が多いとも思えません。ニュースで飛び交う朝鮮半島の地名がどの場所を示すのか、日本にいる韓国人の出身地がどこなのか。そんな基本的なことを知るためにもこの「朝鮮半島全図」は役立ちます。

「朝鮮半島全図」はウラ・オモテで構成されています。オモテの朝鮮半島全図は縮尺1:1,100,000で朝鮮半島全域を一枚で収まるように設定しています。ロシア国境から済州島までを一望できる地図は大変にわかりやすく、地名は漢字、ハングル、カタカナの3表記であらわしています。ウラには北朝鮮の首都平壌と韓国の首都ソウルを1:50,000地形図を用いて掲載しています。こちらは英文と漢字の併記で地名を表示しています。両首都とも大同江、漢江といった大河を中心に発達した都市で、それぞれの国の人口の10分の1以上が住み暮らしています。平壌のこの縮尺の地図は正確なものは普通には目にすることのできないものです。


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<内容>
表面 / 1:1,100,000 朝鮮半島全図
裏面 / 1:40,000 平壌・ソウル市街図

<図法>
ドリール図法

<地名表記>
漢字、カタカナ、ハングルの3表記

<地勢表現>
陸高段彩、北緯45度からの仮想光線を前提とした陰影表現の併用

<国境・海洋名等>
海洋名は基本的に国際水路機関(International Hydrographic Organization)と国際海図での表記に基づき、領海・領土に関しては日本国政府の公式な見解に基づいて表示。但し、朝鮮民主主義人民共和国と大韓民国における呼称をそれぞれの領海内に表示した。

<書籍情報>
地図: 2ページ
出版社: パシフィックヴィジョン株式会社
判型:パッケージB5変型(本体はB1版)
言語 日本語, 韓国語, 英語

ISBN-10: 4906935001
ISBN-13: 978-4906935000
発売日: 2012/6/22

<販売価格>
本体:1,714円(8%税込:1,851円)