[ジオ・コラム]#3:移動する大地 地球・陸の世界

地球は、今からおよそ46億年前に誕生し40億年以上かけて現在に近い姿になった。陸地は、「パンゲア」と呼ばれる巨大な大陸であった。地殻変動によって巨大な陸地は、引き裂かれ移動し現在のような6つの大陸と島々を生み出した。それぞれの大陸は、その環境に合わせ、独自の自然・地形を作り出している。

大陸の面積

*島しょも含む *カッコ内の面積は大陸の面積を示す。 *各大陸の面積を比較するために半径1,000kmの円を示し、中心には各地域最高標高の地点を表した。 *円が歪んでいるのは、図法の為による。

第1位 ユーラシア大陸

面積:5,495(5,070)万k㎡
■アジア地域:面積:4,504万k㎡ 最高標高:エヴェレスト, 8,848m 国の数:46カ国
■ヨーロッパ地域:面積:991万k㎡ 最高標高:モンブラン, 4,808m 国の数:44カ国


第2位 アフリカ大陸

面積:3,034(2,920)万k㎡ 最高標高:キリマンジャロ, 5,895m 国の数:53カ国


第3位 北アメリカ大陸

面積:2,468(1,998)万k㎡ 最高標高:マッキンリー, 6,194m 国の数:23カ国
*カナダ北部にあるヴィクトリア、エルズメーアなど12個の大島は省略。


第4位 南アメリカ大陸

面積:1,782(1,763)万k㎡ 最高標高:アコンカグア, 6,960m 国の数:12カ国


第5位 南極大陸

面積:1,209万k㎡ (1,404万k㎡:棚氷を入れた面積) 最高標高:ヴィンソン・マッシーフ, 4,897m


第6位 オーストラリア大陸(オセアニア)

面積:882(760)万k㎡ 最高標高:コジアスコ, 2,230m 国の数:14カ国(オセアニア)
*オセアニア全域としての最高峰はインドネシアのジャヤ山, 5,030m。
*ニューギニア島はアジアとオセアニアにまたがるが便宜上オセアニアに入れた。


世界の島(面積)

大陸の行き着く先

アルフレッド・ウェゲナーが、アフリカと南アメリカの海岸線の形状から大陸移動説を発表したのが今から90年以上前の1912年である。ウェゲナー死後の1950年代に、古地磁気・海洋底などの研究によって大陸移動説は評価され現在のプレートテクトニクス論では、大陸は移動すると考えられている。太古の大陸はひとつであり、この超大陸は、パンゲア(すべての陸地)と呼ばれた。パンゲアは、長い時間をかけて分裂し、海によって隔てられた各々の陸地が形成されたのである。
今後、大陸移動がこのまま続けば、もう一度ひとつになる日はやってくるのだろうか。一説では、将来、オーストラリアはアジアと衝突し、そこに山脈が生まれる。南極は北上し温帯から亜熱帯へと気候が変化する。そして最終的には南極はオーストラリアに続いてアジアに結合し、アフリカもアジアの一部となる。南北アメリカは最後に統合され完全に一つの大陸となる。再び生まれた超大陸は、アメイジア大陸と呼ばれ大陸移動の巨大な力が大陸南東に大山脈を作りだすとも言われている。

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